お久しぶりの活動報告です!!
コロナ禍で休止が続いていた医療機関への学生派遣を、ついに今年復活させました!!
活動再開の第1弾として伺ったのは、北広島町にある雄鹿原診療所です。
今回は夏休みの長期休暇を利用し、1泊2日の日程で全4回・計9名の派遣を行いました。
雄鹿原診療所について
- 広島県北広島町芸北地域に位置する
- 島根県との県境付近にあり、冬季は県内随一の積雪量を誇る
- 保健・医療・福祉の総合施設である、芸北ホリスティックセンターの一角にある
- 入院設備のない芸北地域において、常勤医師2名で2000人近い住民の健康を支えている
- 健康増進や在宅看取りに非常に力を入れている
参加者
・医学科学生 6名(5年 1名、4年 2名、3年 1名、1年 2名)
・看護学専攻学生 2名(4年、2年)
・作業療法学専攻学生 1名(2年)
以上の9名を2~3名ずつ4回に分けて派遣しました。
内容
どの日程も2日間の実習を行いました。
所長である東條先生からお話を聞いたり、外来や訪問診療を見学したりと盛りだくさんでした。
また、実際に外来で来られた患者さんに対して診察を体験したり、芸北地域の特別養護老人ホームである「やまゆり」を訪問し、家族カンファレンスに同席したりしたメンバーもいたようです…!
参加者の声
参加した学生の感想を聞いてみましょう。
医学科4年
東條先生のことをスーパーマンだと思っていた(し、今もそう思っている)が、「自分がやっていることは、本来誰でもできること」と仰っていたのがとても印象的だった。たしかに、ACPひとつ例にとっても、最も大切なことは、特別な知識ではなく、患者さんやご家族の意見を逃げずにきちんと聞いて、価値観のズレを認識・修正して、着地点を見出すことで、これは(それが難しいのだけれど)やろうと思えばだれでもできること。雄鹿原で学んだことは自分にとって、大きな糧になったと思うし、誰でもできることをきちんとできる医師になりたいと思った。
看護学専攻2年
患者さんはどうしても医者のことを上に見がちで、医師の言うことは聞くけどその他医療職の言う事には聞き耳を持たないという方も多い。でもそれは医療者自身が勝手に立場をつけているからという面もあると思う。上に見られがちな医者の東條先生が患者さんとフラットに接する面を見せていたり、判断を他の医療職にも仰ぐということをしている姿が立派だなと思った。
また、「やまゆり」の見学で初めて特別養護老人ホームに入ったが私の抱いていたイメージよりもプラスの方向に違った。開放的で、働く看護師・介護福祉士・事務の方も穏やかで冗談を言い合える関係性だったし、東條先生が回っただけで一気に明るくなったのも東條先生流石だなと思った。
また、「やまゆり」の見学で初めて特別養護老人ホームに入ったが私の抱いていたイメージよりもプラスの方向に違った。開放的で、働く看護師・介護福祉士・事務の方も穏やかで冗談を言い合える関係性だったし、東條先生が回っただけで一気に明るくなったのも東條先生流石だなと思った。
医学科1年
実際の治療・診察のプロセスを学ぶことができたのは(1年生の)今の時期になかなかできるものではないので非常に新鮮で貴重な機会だった。
雄鹿原診療所で行われている地域の人の健康と幸せを守る活動、それこそ健康診断の呼びかけや在宅看取りの推進などは、今後こうした田舎や僻地だけでなく、都市部でも必要となる大切な地域医療の考え方だと感じた。
とにかく今ある課題を他人事にせず自分が解決するべき課題と捉え、地域住民の幸福のためにより良い暮らしのためにできることをしていく姿勢は見習うべきだと感じた。
雄鹿原診療所で行われている地域の人の健康と幸せを守る活動、それこそ健康診断の呼びかけや在宅看取りの推進などは、今後こうした田舎や僻地だけでなく、都市部でも必要となる大切な地域医療の考え方だと感じた。
とにかく今ある課題を他人事にせず自分が解決するべき課題と捉え、地域住民の幸福のためにより良い暮らしのためにできることをしていく姿勢は見習うべきだと感じた。
看護学専攻4年
高度な医療を行うことができず、限られたことまでしか行えない地域であるため、特に「予防」や「健康増進」という観点が重要であるとおっしゃっていたのが印象的だった。たしかに、住み慣れた地域で自分らしく過ごせるようにするためにはまずは病気にかからないことが1番だと思う。実際に、東條先生の啓発活動等によって芸北地域の健診の受診率が70%を超えたり、医療費が削減されていたりなど結果が数値として現れていて本当にすごいなと思った。また、これまで、保健・医療・福祉という順番で表記されることが多いことについて気に留めたことがなかったが、そのような順となっていることに意味があることを学んだ。
それぞれの学生が普段の講義や座学では学べない、地域医療の“リアル”を体験し、多くの学びを得たことでしょう。雄鹿原診療所所長の東條先生をはじめ、実習にご協力頂いた皆様に感謝申し上げます。
この夏は、雄鹿原診療所の他に、哲西診療所や公立みつぎ病院にも伺いました。近いうちにそちらも記事にまとめる予定ですので、ぜひ読んでいただければと思います!!