ほーむけあクリニックを見学しました

みなさんこんにちは。

地域医療ゼミナールで代表を務めています、広島大学医学部医学科4年の井村駿希です。

この度は広島市中区にある「ほーむけあクリニック」を見学させていただきました。

このクリニックでは外来診療に加え、入院や訪問診療、さらにはJaroカフェでの活動などを通じて、地域の方の一生涯の健康を支えておられます。

 


 

クリニックに到着

まずは事務の方に院内を案内していただきました。

入口から2階に上がる階段で、早速素敵な壁のイラストがお出迎え。

 

柔らかいタッチの壁のイラスト。

 

クリニックに入る前から温かみが感じられました。

 

1階から2階にかけて人の一生を表していました。

 

 

クリニック併設のJaroカフェ

2階に上がると左手にはカフェがありました。

 

名前の由来は、J:じゃけえ、a:あなたと、r:連携したいと、o:思うんよ。

 

もともとは広島大学の医学生がはじめたというこのカフェ。

患者さんに限らず、地域のみなさんも気軽に利用できるコミュニティスペースだそうです。

 

前日にイベントのランチでカレーを食べたそうで、ほんのり匂いが残っていました。

 

 

個室の診察室

診察室にも特徴がありました。

患者さんは受付後に個室の診察室に通され、医師や看護師が各診察室を回って診療を行うそうです。

院長の横林先生がアメリカのクリニックでのスタイルを取り入れたそうです。

診察室には子どもが飽きないような仕掛けや、患者さんが自然と情報を得られる工夫が随所にありました。

 

カープ部屋と呼ばれる診察室も。カープ好きの私にとっては、ワクワクする部屋でした。
カープ部屋と呼ばれる診察室も。カープ好きの私にとっては、ワクワクする部屋でした。

 

 

訪問診療へ

続いて、横林先生の訪問診療に同行させていただきました。

 

自転車でいざ出発!

 

寝たきりなどの身体的理由で通院が困難な方に限らず、

一見元気そうな方でも、様々な社会的背景を理由に訪問診療を受けておられる方がおられました。

特に印象的だったのは、先生が患者さんと「もしものことがあった時」の話をされていたことでした。

地域医療ゼミナールでも、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は話題になることがありますが、

実際にどのようなタイミングで、どのような言葉を用いて話されているのかを目の当たりにでき、理解が一層深まりました。

 

ー こういうお話はいつもされているんですか?

いつもってわけじゃないんだけど、例えば訪問診療に移行したタイミングとかでしてますね。

あとは誕生日を迎えた時にお祝いの言葉をかけると、ご高齢の方はだいたい「いつまで生きれるかねぇ」みたいな話をされるのでその時に話してみたり。

知り合いや有名人の方が亡くなったという話題が出たときもタイミングとしてありますね。

自然な流れでできるようにしています。

 

 

外来見学へ

最後は外来で、個室での診察の様子を見学させていただきました。

クリニックの理念にあるように、赤ちゃんからご年配の方まで幅広い患者さんを、実際に短時間の間で診察されていました。

それぞれに応じて、話し方や診察の仕方を変えていらっしゃる姿が特に印象に残りました。

また、Jaroカフェが併設されていることで、自施設内で社会的処方を実践できる環境が整っている点も、とても素晴らしいと感じました。

 

ー 私たちのサークルでも社会的処方という言葉は話題になるんですけど、Jaroカフェが併設されていると社会的処方がやりやすかったりしますか?

そうですね。
他の施設でやっているイベントとかを紹介してもいいんですけど、思っていたのと違ったりすると微妙な感じになるんですよね。
自分が実際に顔を合わせて、「こういうときは紹介させてもらうのでよろしくお願いします」みたいに言っておくと紹介しやすいですね。

 

 

おわりに

改めて、この度はクリニック見学を受け入れていただきありがとうございました。

横林先生をはじめ、スタッフの皆様に温かく迎え入れていただき、大変貴重な学びを得ることができました。

半日の見学時間では話し足りず、見学後にも横林先生に少しお時間を取っていただき、大変感謝申し上げます。

質問に丁寧にお答えいただき、さらには私のキャリアについての相談にも乗っていただき、誠にありがとうございました。

大変有意義な時間を過ごすことができたため、また機会がありましたら見学させていただこうと思います。

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